マクルーバ
アッサラーム アレイクム。
ヨルダンの片田舎で毎日せっせと28年間、アラブ料理を作ってる佳子です。
こちらでは春の訪れを感じさせてくれるアーモンドの花が咲き始めました。
少し雪が降ったこの冬に明るさを吹き込んでくれる気分です。
気分が明るいと皆さん冬眠から抜け出るように、お出掛けが始まるのです。
我が家も来客がいつあるか分からないので、窓、カーテン、棚、全てを念入りに掃除します。
もう少し温かくなれば家族総出の春イベント「絨毯洗い」が待ってるのであります。
さて今回は家庭料理、来客のおもてなしでも人気一番である「マクルーバ」をご紹介しましょう。
これはひっくり返すと言う意味から名付けられ、出来上がりのお鍋を大皿にひっくり返すのです。
そう、煮込みご飯のプリン版!
結婚した当時、夫の大好物だと姑に教えてもらいましたが、
野菜を揚げて煮込むと言うのが斬新でまたもや私の心の声が「いやー、カロリー高そう!」と呟いてたのであります。
何度もつくるうちになるべくカロリーを押さえる作り方に行きつきました。
各家庭で作り方や材料が違いますが、我が家の定番がこれです!
ポイントは野菜をしっかり揚げると煮込んだ時に程よい出汁がでるので、ちょっと焦げるまで気長に揚げてください。
夫の大好物は今も持続しさらに子供達にも受け継がれ、週1回は必ず作ってます。
週に数回作る時は、一人飽きてる私は横で白飯と煮物も炊き、皆満足顔になります!
マクルーバ
(4-6人分)
〈材料〉
*短米 3合
*鶏モモ肉(4本)(骨付きの方が良い)
*玉ねぎ半分
*にんにく3片
*水 約1200cc
*カリフラワー半分
*茄子2本 *揚げ油
*ナッツ大さじ2とバター大さじ1
*イタリアンパセリ 適量
〈調味料〉
*ミックススパイス又はカレースパイス 山盛り大さじ1
*クミン 大さじ1
*ターメリック 大さじ半
*カルダモン 割ったもの5粒
*塩 大さじ2
〈作り方〉
①米をとぎ浸水させる。
②鍋に鶏肉と玉ねぎ、にんにく、調味料を入れ、 たっぷりの水を入れて最低30分煮る。水が少なくなれば足す。
③揚げ油を温め、小株に切ったカリフラワーや縦切りの茄子(写真1ではこちらの米茄子を輪切りにし塩をふりあく抜き中)を焦げ目がつくまで、しっかり揚げる。揚げたものはざるなどに入れ油をしっかり落とす。(写真2)
(写真1)
(写真2)
④②をざるで濾す。
野菜に味つけをしてないので、スープを濃い目の味に調える。
⑤大き目の鍋に焦げ防止のお米をパラパラ(写真3)、鶏肉(写真4)、揚げた野菜(写真5)、米(写真6)の順に入れ、最後にスープを米の上2cmくらいまで注ぐ。
(写真7:沈殿したスパイスは入れずに捨てる) 強火5分、中火10分(水分がなくなるまで)、弱火5分、蒸らし5分で炊く。(写真8)
(写真3)
(写真4)
(写真5)
(写真6)
(写真7)
(写真8)
⑥大皿(耐熱のお盆やオーブン皿でも可)を用意し、お鍋の上に置き、ひっくり返す。
このときお鍋が熱いのでご注意。
ひっくり返したら鍋底をトントンと叩き下に落ちるよう数分待ってから、お鍋を外す。
⑦上にバターでローストしたナッツ(写真)やパセリをかければ出来上がり。
※鶏肉以外にも牛肉、羊肉でもできる。
※野菜はジャガイモ、パプリカ、玉ねぎなどを入れても良い。
※炊飯器だと簡単にできる。
※きゅうりとトマトの細かくしたサラダ(オリーブオイルと塩とレモン汁で味付け)やヨーグルトを添えるのが一般的。今回はきゅうり無しで玉ねぎと乾燥ミントのサラダ。
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