アダススープ
ヨルダンの片田舎で住む専業主婦の佳子です。
こちらでは寒くなると
「とうとうアルバニーエに入ったねー!」
と会話に季節語が入るようになります。
アルバニーエとは40日間寒い日が続くことで本格的な冬の始まりです。
雨季もこの期間になります。
極寒は1月末から2月と感じてます。
そう言えば今年は雪がまだ降ってないですね!
1月には降るでしょうか。
そしてそのあとにハムシニーエと言う50日間の風の日が続き、
春一番の風を感じてから春を迎えることができます。
このアルバニーエ中に、アラブで最も多く飲まれているスープは、
今回ご紹介する『アダススープ』ではないでしょうか。
肉の代わりにプロテインたっぷりの栄養満点のレンズ豆スープです。
レストランでもありますが、家庭料理の代表的なスープです。
日本の味噌汁のように各家庭で味が異なり、お邪魔して味見するのも楽しいです。
作り方はいろいろありますが、
私の得意な超簡単で激ウマ、尚且つ素材を生かしたレシピをご紹介しましょう。
これを基本に覚えておいて、お米や冷や飯を入れて離乳食にしたり、
トマトピューレを入れてトルコ風にしてみてはいかがでしょうか。
玉ねぎの他に人参やじゃがいもを入れれば健康的ですね。
コクはマギーのキューブを使わなくても本格スープストックや
骨付き肉を1個入れれば良いです。
出来上がりにクロトンをふりかけたり、ミント入りオリーブオイルや
チリペッパー入りバターや生クリームなどをかけると一層おしゃれで、
ご家族やお客様も大喜びでしょう。
頂く前にパセリやレモン汁をかけ、添えとして万能ネギ。長いまま生でポリポリ食べます。
他に玉ねぎを生で食べる人もいますが、臭いがきついのであまりお勧めはしません。
そしてアラブパンのホブズです。ホブズをちぎってスープに入れふやかせてから食べる人もいます。
このスープとパンだけですっかりお腹も膨らみますよ!
アラブ人と言っても十人十色のアダススープの食べ方がありますね。
皆さんはどれがいいか、いろいろチャレンジしてみてください!
アダススープ
<4-5人分
材料>
- アダス(レンズ豆) 1カップ
- 玉ねぎ 中1個 (粗切り)
- ニンニク 6片 (3片は半分に、3片はみじん切り)
- 人参 半本 (粗切り)
- マギー 2キューブ
- 水 1リットル
オリーブオイル 大さじ2 - 塩 小さじ1
- クミンパウダー 小さじ半
- コショウ 少々
- レモン汁 半個
- パセリ 飾り用少々
<作り方>
- アダスの汚れを取り除きながらよく洗い、水に浸しておく。
- オリーブオイルでざく切りした玉ねぎと半切りのニンニクとをよく炒める。
- 水切りをしたアダス、人参、マギー、水を入れ、味付けに塩こしょう、クミンを入れよく煮る。
粒がつぶれるまでが目安。 滑らかにしたければミキサーにかける。 - 灰汁や泡を除き、仕上げにオリーブオイルで炒めたみじん切りのニンニクをスープに入れる。
いただくときにレモン汁やパセリのみじん切りをふりかけても良い。
【写真1】全部入れて煮込む。
【写真2】ハンドブレンダーで滑らかにする。(お好みで省略可)
【写真3】灰汁や泡を除く。
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