覚えておくと良いムスリムキーワード(42)
السلام عليكم و رحمه الله و بركاته
アッサラーム アライクム ワ ラフマトゥッラーヒ ワ バラカートゥ
アッラーの慈悲とアッラーの祝福がありますように
كيف حالك؟
お元気ですか?
بِسْمِ اللهِ الرَّحْمٰنِ الرَّحِيْمِ
ビスミッラーヒル ラハマーニル ラヒーム
慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において
ー
以下、志す者達の道・簡略版مختصر منهاج القاصدينの意訳
”墓”
預言者ムハンマド(祝福と平安あれ)は言った。
「墓は天国の庭の一部であるか、地獄の穴の一部である。」
(ブハーリー、ムスリム)
同様に(弱い伝承)
「死者が墓に置かれた時に墓は彼に言う。“災いあれアーダムの子孫よ!何があなたを惑わしたのか!?私(墓)が暗闇の家だと知らなかったか?孤独な家、ウジ虫の家だと知らなかったか?”」
同様に(弱い伝承)
預言者ムハンマド(祝福と平安あれ)が礼拝所に入ると口を大きく開けて笑っている人々を見た。そして言われた
「もしあなた方が快楽をたちきるようなものをたくさん思い出していたなら、今のような状態ではなかっただろう。だから快楽を断ち切るもの、つまり“死”をよく思い起こしなさい。1日が訪れるたびに墓がこう言わない日はない「私は異邦人の家、孤独な者の家、土の家、ウジ虫の家。」
信仰者が埋められると墓は彼に言う
「ようこそ、歓迎します!あなたは私にとって地上を歩く者達の中でいちばん好ましかった。今日あなたが私に任され訪れたからにはあなたのために何をするのか見るでしょう。」
そして墓は目の届く範囲の広さまでに広がり天国の扉が開かれる。
一方行いの悪い者あるいは不信仰者が埋められると墓は彼に言う
「歓迎もしないし落ち着くこともないだろう!お前は地上を歩く者達の中でいちばん憎たらしい奴だった。今日お前が私に任され訪れたからにはお前に何をするのか見るだろう。」
墓は狭くなり彼を押しつぶし肋骨は互いに交差する。
そして預言者ムハンマド(祝福と平安あれ)は両手の指を互いに絡めて見せて言った
「70もの大蛇が投げ込まれる。その内の一匹でも地上で息をしようものならこの世が続く限り地上から草木は生えなくなるだろう。そして大蛇は彼にかみつき痛めつける。それは清算が始まるまで続く。」
預言者ムハンマド(祝福と平安あれ)は言った
「墓は天国の庭の一部であるか、地獄の穴の一部である。」
カアブは言った
「良い人が墓に埋められると彼の善行サラート(礼拝)・断食・ハッジ(巡礼)・ジハード(聖戦)・サダカ(寄付)が彼を囲む。そして彼の足下に罰を与える天使が近づくとサラートは言う「“彼から遠ざかりなさい。あなた方は彼に何かすることはできません。彼は多くのサラートをアッラーのためにしたのですから。
そして今度は頭の方から彼に近づこうとすると断食が言う。
「あなた方は彼に何もすることはできません。多くの断食をしたのですから。」
そして今度は身体の方から近づこうとするとハッジとジハードが言う。「遠ざかりなさい。彼は努力し自分自身を疲れさせたのだから。」
そして今度は両手の方から近づこうとするとサダカが言う。
「この両手からいかに多くのサダカがされたことか。あなた方は彼になにもできない。」
そして彼は言われる。
「喜びなさい。生きていたときも素晴らしく死んだ時も何とすばらしいことか!」
そして慈悲の天使が彼の元に来て彼のために天国の敷物が敷かれ墓は目の届く広い範囲まで広げられ天国のランプが持ってこられる。アッラーが墓の中から呼び起こすまでその光で照らされ続けられる。
預言者ムハンマド(祝福と平安あれ)は言った
「人が墓に埋められ一族の者達は墓から離れていく。その時墓に埋められた人は彼らの足音を聞く。2人の天使が彼のもとに来て座らせ言う。この男ムハンマドについてあなたは何と言っていたのだ?」
信仰者は
「私は彼がアッラーのしもべでアッラーの使徒であることを証言します。」と言う。
2人の天使は彼に言う。
「あなたの地獄の住みかを見てみなさい。アッラーはあなたのために天国の住みかに変えてくださったのだ。」
アッラーの使徒は言った
「天国、地獄の2つの住みかを見る。一方悪い者、偽信者は言われる。この男についてなんと言っていたのか?(それに対して)答える。分からない。人々が言っていたように言っただけだ。すると言われる。あなたは知らなかったし知ろうとしなかった。そして頭をかなづちで叩かれ叫び声をあげるが人間とジン以外の周りの存在はその音を聞く。」
(ブハーリー、ムスリム)
アブドゥッラー・サヌアーニーは言った。
私はヤズィードゥ・ビン・ハールーンを彼の死後4日後に夢で見た。
私は彼に言った。
「アッラーはあなたをどうされたのだ?」
彼は言った。
「私の善行を受け入れてくださり罪は見逃してくださった。」
「その後はどうなった?」
「寛大なお方から寛大な物以外ありえるだろうか?私の罪を赦してくださり天国に入れてくださった。」
「何によってそれを得られたんだ?」
「ズィクルの集まり、真実を言うこと、話において正直であること、長いサラートをすること、貧困にたえること。」
「ムンカルとナキール(墓で尋問する天使)は真実か?」
「ああ、彼の他に神はいないアッラーに誓って、私を座らせ聞いた。あなたの主はだれか?あなたの宗教はなにか?あなたの預言者はだれか?私は私の白いあごひげにある砂をはらって言った。私のようなものが聞かれるのか?私はヤズィードゥ・ビン・ハールーン・アルワースィティー、現世において60年間人々に教えてきたのだ。天使のひとりが言う。彼は真実を言っている。ヤズィードゥ・ビン・ハールーンだ。安らかに眠りなさい。この日の後にあなたを恐れさせるものはないのだから。」
マルーズィーは言った。
「夢でアハマド・ビン・ハンバルを庭園で見かけた。緑の綺麗な服を2枚着ていて頭には光のかんむりがあった。すると彼は私が今まで彼からは見たことのないような歩き方で歩いていた。私は言った。アハマドよ!あなたがそのように歩くのを見たことがない。何なのか?」
アハマド
「主は私を清算に立たせ簡単に清算してくださった。そして服を着させてくださり、近づけてくださり私はアッラーを見た。そしてこのかんむりを授けてくださった。そして私に言った。「アハマド!これは偉大なかんむり。あなたがクルアーンは我の言葉で創造物ではないと言ったほうびとして授ける。」
ー
日本では、「墓」と聞くと気持ち悪くなりますが、イスラームでは少し違います。
教友のひとりであるウスマーン様に関して伝えられるには、彼はお墓を見るとあごひげが涙でビショビショになるほど泣いたといいます。
「天国と地獄に関して言われても泣かないのにこの事(墓)で泣くのか?」と言われると
「預言者様(祝福と平安あれ)は言った。『墓は来世における最初の住みか。そこで救われた者はその後はもっと簡単で、そこで救われなかった者はその後はもっと大変なのだ』」と言った。
人は死と同時にこの世とは別の世界の生活が始まります。
審判の日を待たなくとも、死そのものがその人にとっての楽しみか苦しみの始まりなのです。
預言者様(祝福と平安あれ)も毎回の礼拝の最後に墓の罰からのご加護をアッラーに求めていました。
墓が私達にとっての来世での成功と幸福の始まりでありますように。
そしてそこでの試練からまもられますように。
さて、今日はここまでにしましょう。
وعليكم السلام و رحمه الله و بركاته
ワッサラームアライクム ワ ラフマトゥッラーヒ ワ バラカートゥ
アッラーの慈悲とアッラーの祝福がありますように。
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