覚えておくと良いムスリムキーワード(38)
السلام عليكم و رحمه الله و بركاته
アッサラーム アライクム ワ ラフマトゥッラーヒ ワ バラカートゥ
アッラーの慈悲とアッラーの祝福がありますように
كيف حالك؟
お元気ですか?
بِسْمِ اللهِ الرَّحْمٰنِ الرَّحِيْمِ
ビスミッラーヒル ラハマーニル ラヒーム
慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において
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前回は、صلاة サラートの徳についてお話ししました。
今回は、サラート(礼拝)の中身を豊かにするために、どうすればよいのか?
とても長いので、これを二つに分けて書きます。
مختصر منهاج القاصدين“求める者達の道”の簡略版の日本語意訳
サラートを中身のあるものとするために必要なこと
1心の集中
心をサラートに関わること以外から遠ざけること。
そのためにはサラートに対するやる気と心構えが大切。
何事も意欲があれば、大切に思う気持ちがあれば、心は自然とそれに傾くもの。
心を集中させるためには、サラートに対するあなたの意欲を高めなければいけません。
“意欲”は来世に対する信仰と現世に対する軽視の度合いによって強くもなるし弱くもなる。
サラートにおいて、あなたの心が集中していないのを感じたならば、知りなさい、それはあなたの信仰の弱さから来るもの、信仰をたかめる努力をしなさい。
2唱える言葉の意味の理解
唱えている“言葉”には集中していても、意味に集中していない場合がある。雑念やサラートに関係のない物事を考えないようにして、唱えている言葉の意味に集中しなければならない。
そういった物事を考えることから遠ざかるためには原因を断ち切る必要がある。
雑念の原因は2つに分けられる
1,目に見えるもの耳で聞こえるものなど
2,目に見えない耳で聞こえない内面的なもの
2番目のものはより危険である。
それはちょうど意欲・関心がこの世の様々な物に向いている者で、心ここにあらずで、ただ単に目を閉じることでは解決されません。
何かが心に影響を与えているなら、それは心の集中をそらさせるのに充分なのだから。
これらの改善策は外面的な物であれば、目で見るもの耳で聞こえるものに気をつけること。
キブラ(礼拝するときに向かうカアバ神殿の方角)の方角に近づきサラートの時に額をつける場所を見る。
模様や飾りが多い場所でのサラートは避けて、気をそらせてしまうような物を周りに置かない。
預言者様(祝福と平安あれ)は模様のある服を着てサラートされた後にそれを脱いで言われました
「これはさっきサラートの集中を妨げた。」
(ブハーリ、ムスリム)
内面的なものであれば、心を強い意志でもって唱えていることに集中させて、それ以外のことを考えないようにする。
それにはサラートを始める前からの準備も必要。
必要な仕事や用事は終わらせておき、心を忙しくさせず、来世のことをもう一度思い出す。
アッラーの前に立つことの重大さを再認識して自分が見られていることを思い出す。
これによってでも思考が落ち着かなければ、知りなさい。
あなたは自分の関心ある欲していることに思考を奪われているのだと。
その欲望と関係する物事を断ち切りなさい。
知りなさい、病が深く根付いてしまった後では強力な薬が必要だと。
その病がサラートをする者の集中力をなくさせ、ついにはサラートにおいて何の集中もできないまま終わってしまうほどなのだ。
それはちょうど木の下に座って考え事をしている人のようなもので、頭を集中させて考え事をしているのだが、木に鳥たちが集まってきて彼の集中をそらす。
彼は鳥が集まってくるたびに手にある枝で追い払う。
そして再び考え事を始めると、また鳥たちが集まってきて集中が途切れる。
このような人にはこう言われる
「これではきりがない。木を切りなさい」
同じように欲望の木が高くなり、多くの枝が生えれば、鳥たちが集まってくるように様々な欲望によって思考がそこに集まってしまうのである。
原因を断ち切らずに一生懸命頑張っても貴重な人生の多くを無駄に使ってしまう。
原因は“この世”に対する愛着である。
ある人は聞かれた。
「サラート中にこの世に関することを考えますか?」
応えて言った
「サラート中にそれが起こることより槍が私の身体に刺さるほうがマシだ。」
知りなさい、心からこの世に対する愛着を断ち切ることは難しい。
そして完全に取り除くことは偉大だ。
人は可能である限り努力をしてアッラーが成功させ助けてくださる。
さて、今日はここまでにしましょう。
وعليكم السلام و رحمه الله و بركاته
ワッサラームアライクム ワ ラフマトゥッラーヒ ワ バラカートゥ
アッラーの慈悲とアッラーの祝福がありますように。
次回もお楽しみに!
インシャーアッラー!
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